バンブルビー / Bumblebee

バンブルビー / Bumblebee

『バンブルビー』とは、アメリカで2018年12月に公開されたSFアクション映画。映画『トランスフォーマー』シリーズの登場人物であるバンブルビーを主人公にしたスピンオフ作品でもある。映画シリーズ第1作目の『トランスフォーマー』より20年前、惑星サイバトロンで正義のトランスフォーマー”オートボット”は、悪のトランスフォーマー”ディセプティコン”がオールスパークを巡って戦うが、劣勢に立たされる。そこでリーダーのオプティマス・プライムは、バンブルビーに新たな拠点と定めた地球を守るように命じる。

バンブルビー / Bumblebeeのレビュー・評価・感想

バンブルビー / Bumblebee
8

再構成されたトランスフォーマーはアメリカ80年代の輝きと共に

実在の自働車や戦闘機が目まぐるしい行程を経て人型ロボットに変身。作品が進む毎に人類の文明とも深く関わっていたストーリーと、ド派手な爆破によるダイナミックな映像でファンの多いマイケル・ベイ監督の「TRANSFORMERS」シリーズは、パート5「The Last Knight(日本題:最後の騎士王)」制作後未完のまま。その後、新たに監督をトラヴィス・ナイトに据えて、世界観や設定を再構成がされた、超ロボット生命体が地球に飛来し自動車などに擬態するもそこでも戦いは避けられず…という基本的な骨子は変わらずに、「バンブルビー」は制作された。

1980年代のアメリカを舞台にする事で、当初ベイ版一作目の前日譚と言われていたが、結局新シリーズとして再出発する事になった。星を二分する戦争の劣勢を覆すべく、母星を脱出し再起の為の拠点として地球に到着した戦士B-127は、訓練中のバーンズ率いる米軍の敷地に現れ多数の負傷者を出してしまう。更には運悪く敵側の兵士ブリッツウイングに発見され、瀕死の重傷を負い、必死にワーゲンビートルをスキャンしたところで機能停止した。彼はそのまま廃車のワーゲンとして回収され、そこで人間の少女チャーリーと運命的な出会いを果たす。そして不完全ながらも再びトランスフォーマーとして奇跡的に復活する。

彼女に「バンブルビー」と名付けられたB-127は発声器官の不調により話すことが出来ないが、それ故の意思疎通の歪みから生じる可笑しさやもどかしさの中で奇妙な関係が紡がれる。しかしそれもつかの間、彼を追って飛来した敵シャッターの策略で、バーンズ達米軍から「悪の侵略ロボット」と誤認されたバンブルビーが追跡されることになる。チャーリーと友人のメモも巻き込んでの逃避行の後、シャッターの恐るべき策謀を知ったバンブルビーとチャーリーは、それぞれ自分の為すべき事に向かって行くが……。

はたしてバンブルビーは誤解を解き敵を倒せるのか?チャーリーは勇気を振り絞り彼を助けられるのか?作品全体に散りばめられた80年代の若者文化やファッションを再現した懐かしきアメリカングラフィティーも見どころの一つです。90年代を描く続編公開も決定しておりそのおさらいとして見るのも良いでしょう。

バンブルビー / Bumblebee
7

続編かリブートかそれが問題

「バンブルビー」は変形ロボットが世界各地でバトルを繰り広げる「トランスフォーマー」シリーズに登場する黄色いロボットキャラクター・バンブルビーと、図らずも彼と奇妙なパートナーとして陰謀に巻き込まれる少女の成長を描いたストーリーです。今作より制作がマイケル・ベイからトラヴィス・ナイトに変わり、また時代設定も前作までが近年であったのに対し「バンブルビー」は1980年代と過去の時代での出来事として語られており、それまでのストーリーと較べて矛盾が生じる部分が少なくなく後にリブート作品である事を公式に認めました。ロボットのデザインも変身元のパーツが残る様な分かりやすく、かつてのアニメーションや玩具を思わせる親しみやすいスタイルに変更されています。また、敵側の攻撃によるショックで記憶障害と機器の故障による発生不能を起こし、パートナーとしてかくまう事になる少女チャーリーとの出会いではその巨体を縮み込ませて怯えたり、初めて触れる地球の機械を壊してしまったりとコミカルな性格を見せています。しかしバンブルビーを追いかけて地球までやって来た2体の敵対するトランスフォーマーへの攻撃は容赦なく、アクロバティックなアクションと派手な爆発は健在。チャーリーも生身ながら高所からの飛び込みなど見せ場はタップリです。

バンブルビー / Bumblebee
5

SFアクション洋画感想

2019年に公開された実写映画版「トランスフォーマー」シリーズのスピンオフ作品で、タイトル通りこれまで同シリーズで主役級の活躍を繰り広げていたバンブルビーを本格的に主人公とした作品となっていて、実写映画版1作目より以前の1987年を舞台に、地球に来たばかりのバンブルビーと父の死で心を閉ざしてる少女との交流を描いた、ジュブナイル的なストーリーとなっています。
過去の出来事を描いているだけあって、他のトランスフォーマーのようにバンブルビーが何故言葉を話せないのか、そして「バンブルビー」という名前の由来などいくつかの謎が明かされますが、1作目のストーリーと多少辻褄が合わなくなるのはご愛敬という事になるでしょう。
本作はバンブルビーとヒロインのチャーリーとの交流を中心に描いているため、これまでの作品のようなアクションを期待すると意外な印象を受けます。登場するトランスフォーマーにしてもサイバトロン星の戦争のシーンで多数登場するとはいえ、メインはあくまでバンブルビーのみでディセプティコンも3体ぐらいともっとも少なく、一見スケールダウンのようにも思えます。
しかし、その分個々の印象が残りやすくなっていて、従来ではさすがに食傷気味になっていた感が否めないCGバトルも、トランスフォーマーの数を絞った事で比較的観やすいCGになっていた印象になり、個人的にはありだと思いました。
派手なアクションよりも青春もの的な爽やかさが感じられる作品だと思いました。

バンブルビー / Bumblebee
8

バンブルビーの可愛さ満載

映画「バンブルビー」は「トランスフォーマー」シリーズに出てくる人気キャラクターバンブルビーを主人公に描かれている「トランスフォーマー」のスピンオフ作品です。

まず前置きとして、トランスフォーマーは地球外の星からきたオートボットというロボットが地球に来て様々な戦いを繰り広げるSFアクション作品です。
ディセプティコンという悪のトランスフォーマーも地球に降り立ち闘っていきます。オートボットはディセプティコンと戦い地球を守ってくれましたが、その後人間と対立することもあり、オートボット、ディセプティコン、人間の三つ巴の様相へ発展していきます。そこでバンブルビーもオートボットの一員として活躍します。

バンブルビーは可愛いムードメーカーであり、ここぞというタイミングで現れてその場を救うこともあります。そんなバンブルビーがこの映画では主人公になり、もう一人の主人公の女の子との絆を深めていきます。SF作品と呼ばれる映画の中でもかなりヒューマン要素が多いです。バンブルビーの人間に似た心、喜怒哀楽に観ているほうも喜怒哀楽します。非常に可愛らしいシーンが盛りだくさんで、シアターないが笑いに包まれることもありました。見終わった後に清々しい気持ちになります。