SFアクション洋画感想
2019年に公開された実写映画版「トランスフォーマー」シリーズのスピンオフ作品で、タイトル通りこれまで同シリーズで主役級の活躍を繰り広げていたバンブルビーを本格的に主人公とした作品となっていて、実写映画版1作目より以前の1987年を舞台に、地球に来たばかりのバンブルビーと父の死で心を閉ざしてる少女との交流を描いた、ジュブナイル的なストーリーとなっています。
過去の出来事を描いているだけあって、他のトランスフォーマーのようにバンブルビーが何故言葉を話せないのか、そして「バンブルビー」という名前の由来などいくつかの謎が明かされますが、1作目のストーリーと多少辻褄が合わなくなるのはご愛敬という事になるでしょう。
本作はバンブルビーとヒロインのチャーリーとの交流を中心に描いているため、これまでの作品のようなアクションを期待すると意外な印象を受けます。登場するトランスフォーマーにしてもサイバトロン星の戦争のシーンで多数登場するとはいえ、メインはあくまでバンブルビーのみでディセプティコンも3体ぐらいともっとも少なく、一見スケールダウンのようにも思えます。
しかし、その分個々の印象が残りやすくなっていて、従来ではさすがに食傷気味になっていた感が否めないCGバトルも、トランスフォーマーの数を絞った事で比較的観やすいCGになっていた印象になり、個人的にはありだと思いました。
派手なアクションよりも青春もの的な爽やかさが感じられる作品だと思いました。