アリータ:バトル・エンジェル / Alita: Battle Angel

アリータ:バトル・エンジェル / Alita: Battle Angel

『アリータ:バトル・エンジェル』(原題:Alita: Battle Angel)とは、2019年に公開されたアメリカのサイバーパンク・アクション映画である。原作は、木城ゆきとが1990年代に連載していた『銃夢』。監督はロバート・ロドリゲス、製作はジェームズ・キャメロン、脚本はキャメロンとレータ・カログリディスが務めた。主演のローサ・サラザールは、サイボーグである主人公のアリータをパフォーマンス・キャプチャー・アニメーションで演じた。
地球と火星連邦共和国(URM)の間で繰り広げられた没落戦争から300年。世界は空中都市「ザレム」と、そこから排出された廃棄物が堆積する荒廃したクズ鉄町「アイアンシティ」に分断されていた。クズ鉄町に暮らすサイバー医師のイドは、ある日スクラップの山から少女のサイボーグの頭部を発見する。イドは彼女を修復して身体を与え、アリータと名付けた。過去の記憶を失っていたアリータはイドのもとで新たな生活を始めたが、アリータは300年前に作られた戦闘用サイボーグであり、失われたテクノロジーの塊だった。自身に秘めた戦闘能力に気づいたアリータは、クズ鉄町を支配する悪に立ち向かうことを決意する。

アリータ:バトル・エンジェル / Alita: Battle Angelのレビュー・評価・感想

アリータ:バトル・エンジェル / Alita: Battle Angel
8

SF好きなら絶対ハマる日本コミック原作の最高峰ハリウッド映画

近年、日本のアニメなどが、ハリウッドで映画化されているが、なかなかヒットに恵まれておらず残念な思いをする事が多い。その多くは配役に原作のイメージと合っていないだとか、無理やり舞台をアメリカに変えておかしくなったからだとか色々あったりするが要は、原作のイメージを大切にしているかどうかだろう。さて、私がおすすめする「アリータ バトル・エンジェル」であるがこれも原作は「銃夢」という日本のコミックである。ジェームズ・キャメロンが製作ということで公開前は話題にはなったが日本では大ヒットとは言えず興行的には失敗したそうだ。原作は名前くらいは聞いた事がある程度でこの映画を鑑賞したが、最近のハリウッドらしからぬ、少年漫画を彷彿とさせる熱い展開とバトルを最高峰の実写映像に仕立ててくれて予想外に満足してしまった。SF映画にありがちな難解な設定と陰鬱とした暗い映像ではなく、ヒロインが成長し悪と立ち向かう勧善懲悪物語を、さすがキャメロンという素晴らしい映像で見せてくれる映画である。日本ではSFジャンルはヒットしないので興行的に失敗したのは残念でならない。なぜなら、この「アリータ」は物語の完結はしていないからである。最終ボスを倒しておらず、それどころかボスとも合っていない「俺たちの戦いはこれからだエンド」で続編を匂わせる終わり方をしているからである。この壮大な物語をアリータの成長や出会いを丁寧に描く上では、2時間では収まりきれなかったからであろう。打ち切り方まで漫画の真似はして欲しくないので、是非、皆さんも見てもらって続編製作の一助になって欲しい。

アリータ:バトル・エンジェル / Alita: Battle Angel
10

アリータの自分を取り戻し強く生きる姿に感動しました。

主人公であるアリータが頭部だけが生きた状態で見つかり、他の部分をイドによって作られた体によって生きていくという物語です。
この映画では体を機械にして生きるということが多々あるようで、そんなSFチックなところがとても面白かったです。アリータの性格がとても真っ直ぐなところにいろいろな人が惹かれていくのだと感じました。
一番良かったのは、アリータがモーターボールという競技に出場した場面です。アリータは結局代替えの体から自分の本来の体であるバーサーカボディを入手し、その競技に出るのですが、他の競技者がアリータを殺すためだけに雇われた人だったので競技が殺し合いに変わってしまいます。歴戦の戦士なだけあり、それに軽々と応戦していく様子は一瞬でも目が離せませんでした。彼女の俊敏な動きやそのスピーディーな演出が本当にカッコよかったです。
また、この映画は3Dで視聴しました。私は初めて3Dで映画を見ることになって最初は大して変わらないと思っていたのですが、最初からその1つ1つの場面でその場にいるような臨場感を味わえたのには本当に驚きました。敵の攻撃を避けて目をつぶってしまうほどリアルでした。このように出会いや感動がありSFの最高潮が味わえるアリータは本当におすすめです。