ポリス・ストーリー/香港国際警察 / Police Story

ポリス・ストーリー/香港国際警察 / Police Story

『ポリス・ストーリー/香港国際警察』とは、ジャッキー・チェンが監督・脚本・主演・武術指導を兼ねたアクション映画。
香港警察のチェン刑事は他の刑事達と共に、麻薬密売を行うチュウ率いる犯罪組織の取引現場へ潜入する、張り込みが一味にバレて銃撃戦へと展開。チェンの活躍でチュウ達を逮捕するが、更なる波乱が待ち受けていた。
現在でも、なおジャッキー・チェンのベスト作品としても人気が高い。

ポリス・ストーリー/香港国際警察 / Police Storyのレビュー・評価・感想

ポリス・ストーリー/香港国際警察 / Police Story
9

僕らはみんな…ジャッキーチェンみたいになれると信じていた。

ジャッキーチェンが監督、脚本、主演、武術指導を行ったアクション映画の金字塔です。
僕は公開されてから何回見たか分からないくらいで、アクションはもちろんの事、賑やかで混沌とした街並みや「今ではちょっとありえないかな…」というギャグもなんか懐かしくていいと思いました。 懐かしさと切ない気持ちになります。
じつは映画という観点から見てもハリウッドにも高く評価されていて、バート・レイノルズやクリント・イーストウッド、シルベスタ・スタローンもこの作品を引用したシーンを作ったそうです。

映画のストーリーはチェン刑事(ジャッキー・チェン)が香港最大の麻薬組織の摘発に向けて奮闘する中で、捜査を妨害されたり仲間の刑事からの裏切りにあったりという感じなんですが、笑えるシーンもあったりなんといってもアクションが凄いです。
冒頭のスラム街を車で突っ切るシーンや、バスに傘1本で乗り込んだシーン、最後のデパートの電飾に飛びつくシーンなんかは感動してしまうほどです。

映画全体を通して見どころが散りばめられているので、楽しく見れる作品だと思います。
幼少期よくジャッキー・チェンの真似をして遊んだりしていたけど、絶対真似したら危ないと教えてくれた作品でもあります。

ポリス・ストーリー/香港国際警察 / Police Story
10

ジャッキー・チェンが「本気で」作り上げた刑事アクション

ジャッキー・チェンの映画の中でも「プロジェクトA」に並ぶ代表作として知られている本作。
何度かチャレンジしたハリウッド進出が失敗に終わったジャッキー・チェンは、香港で本気のアクション映画を撮ってやる!と決意し、撮影したのがこの「ポリス・ストーリー/香港国際警察」である。
ジャッキー・チェンは当時30歳過ぎで、彼の全盛期ともいえる。
脂の乗ったアクションがとにかく見どころである。
傘でバスに何とかしがみついたり、複数の敵と同時に戦ったり、30mはあろう高さからポールで滑り降りたりと見ているこっちがひやひやしてしまう。
また、完璧主義者としても知られるジャッキー・チェンはスタントマンのみならず、共演者にもアクションシーンを演じさせている。
そしてガラスが数多く登場する本作は、製作途中スタッフから「ガラス・ストーリー」とも呼ばれ、スタントマンだろうが、共演者の女優だろうがお構いなしにそのガラスの中に、顔から、身体から突っ込んでいるのである。
この痛みが伝わるほどのアクションシーンから、彼の本気度合いは十分に伝わってくる。
また、特にラストのショッピングモールでのアクションシーンの激しさは、ハリウッド進出が失敗に終わった鬱憤を晴らしたい彼の本気と重なり、幾度の視聴にも耐えうる刑事アクション映画に仕上がっている。

ポリス・ストーリー/香港国際警察 / Police Story
7

命がけのアクションが見るものを引き付ける

1985年に香港で製作されたジャッキー・チェンが監督・脚本・主演・武術指導を担当したアクション映画作品です。主なあらすじとしては麻薬犯罪組織のボスの秘書が裁判で証人になるため護衛する羽目になったジャッキー演じるチェン刑事の活躍を描き、チェンの刑事としての任務やコメディタッチな日常を交えながら描かれるのが特徴です。本作はプロジェクトAと並ぶジャッキーの代表作として世に知られ、以降もスピンオフを含め「ポリス・ストーリー」とタイトルのつく作品が多数制作されていて、結果本作はその第1作となりました。作品を見ていれば察せるように、本作はアクションシーンを中心として製作されていて、本作のアクションの中でも特にインパクトがあるシーン、序盤の山の急斜面を爆走するカーアクションやジャッキーが二階建てのバスを追跡するシーン、そしてクライマックスのショッピングモールにおける大乱戦の3つはジャッキー自身の提案によるもので、特にクライマックスのショッピングモールの撮影は実際のデパートで撮影され、営業時間の都合もあり完成まで2か月かかった程の代物で、大量のガラスを割りながらアクションを繰り広げ(当時スタッフからガラス・ストーリーと称されていた程)ラストの有名なポール滑降シーンなど文字通り命がけのアクションが見るものを引き付けます。