プレイボール

プレイボールのレビュー・評価・感想

プレイボール
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ちばあきおさんの、『プレイボール』を読んで

ちばあきおさんの、『プレイボール』という野球漫画について投稿します。
発行所は株式会社集英社で、1996年5月22日に第1刷が出ています。ちばあきおさんは1943年に満州・奉天(現在の中国・遼寧省瀋陽)で生まれた人です。『プレイボール』という漫画以外にも、『キャプテン』という漫画を世の中に生み出しています。

WBCで優勝した日本チームの栗山英樹さんは、「『プレイボール』に出てくる谷口君が元気をくれ、自分のライバルだった」というコメントを残しています。

物語の主役の谷口君は墨校に入学したとき、指のけがが原因で野球を諦めてサッカー部に入り、先輩のしごきをうけています。そのサッカー部での先輩のしごきも、一見無茶苦茶なようですが、試合に勝つためには必要なプロセスでした。
サッカー部の先輩は谷口君がサッカーよりも野球が好きなことに気が付き、谷口君が野球部に入れるように取り計らいをしてくれました。
野球部に入った谷口君に、サッカー部の先輩は「野球のユニフォームの方が谷口君に似合う」と声をかけました。谷口君のバッティングを見た野球部の人達は、球が伸びることに、皆驚きました。
栗山英樹さんと同じく、スポーツに命を燃やしている谷口君の姿から学ぶことは多いはずです。

プレイボール
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高校野球を志す人間のバイブルともいえる作品です。

漫画「プレイボール」は作者ちばあきお氏の作品「キャプテン」において活躍した谷口タカオ君の高校野球編の作品です。
この作品の素晴らしいところは、野球漫画にありがちな非現実的な魔球や変則打法などの描写はなく、極めて現実的なところです。この漫画の主人公である谷口タカオ君は墨谷高校野球部でプレーをするのですが、はじめは中学時代のプレーで指を怪我していて投げられないほどでした。そんな彼が持ち前の頑張りでもって周囲の人間を引っ張り上げていき、徐々に強くなっていく過程が詳細に描かれています。谷口君のいる墨谷高校野球部は1回戦敗退が当たり前であったのに、彼が野球部に入部して以降シード校になるまでの強さをつけていきます。それもいきなり甲子園に出場するような現実離れしたものではなく、試行錯誤をしながら階段を1段1段上るように強くなっていくのです。
この「プレイボール」では「キャプテン」に登場していたキャラクターも多く登場していますので、初めて作品を読まれる方は「キャプテン」とセットで読んでみるのがいいかと思います。この漫画では普通の公立高校の野球部のメンバーがいかにして私立の強豪校とどのようにして戦っていくかが描かれていて、「自分たちもやればできるんだ」という気持ちにさせてくれる素晴らしい漫画です。