リトル・マーメイド / The Little Mermaid

リトル・マーメイド / The Little Mermaid

『リトル・マーメイド』とは、1989年に公開されたディズニー映画で、人魚姫を題材にしたアニメーション作品である。主題歌「アンダー・ザ・シー」はアカデミー歌曲賞を受賞した。人間が暮らす外の世界に憧れていた人魚姫アリエルは、船の難破に巻き込まれた人間の王子様を助けたことをきっかけに恋をする。人間になって王子様にもう一度会いたいアリエルは、悪い魔女と取引をするが、魔女の企みによって海が乗っ取られる危機を迎えてしまう。これを回避すべく、アリエルたちが魔女に立ち向かっていく様子を描いた物語である。

リトル・マーメイド / The Little Mermaidのレビュー・評価・感想

リトル・マーメイド / The Little Mermaid
10

待ってるだけのお姫様にピリオドを

リトル・マーメイド以前のディズニー作品のお姫様は王子様をただ待つだけでした。
白雪姫、シンデレラ、眠れる森の美女etc...

「王子様がいつか現れる...」そんな待ってるだけのお姫様物語の概念を打ち破ってくれたのが主人公アリエル。
憧れを憧れだけで終わらせることなくリスクを取ってでも王子様に会いに行くアリエルの姿に、始めは反対していた友達も、そして最後には父親までも彼女を応援します。
上映当時は1989年という時代背景もあり親の意見を聞かない娘という印象もあったそうです。それも今となっては人が自立していく過程で親の言いなりにばかりならずに自分の人生を自分で切り開くその先駆けになったヒロインとも言えるでしょう。

またこの作品を語る上で欠かせないのが音楽です。
作曲アラン・メンケン、作詞ハワード・アッシュマンの黄金コンビによる荘厳な楽曲の数々。アメリカ経済が下火になりブロードウェイですらミュージカルが廃れていた時代に、彼らはアニメーションという形でミュージカルを甦らせることに成功しました。このコンビにより後に”美女と野獣””アラジン”という作品が誕生します。ただ残念なことにハワードは美女と野獣の制作途中に他界。黄金コンビ最期の作品としても一度は目で耳で味わって欲しい作品です。

リトル・マーメイド / The Little Mermaid
8

海の中での曲がいい

とてもかわいらしい話です。人魚姫って原作は悲しい話だし、王子は何もしていないけど、それをきちんとディズニーっぽく仕上げたなと思いました。アリエルが海の中で丘の上のものを集めているという設定と歌のところが好きです。私たちからみると、普通のものを宝物のように見ているのをみると、かわいいなと思います。私らも外国のものを集めたり、見て何に使うのかなとか考えるの好きだし、みんな共感できるところなのかなと思いました。あと、アンダー・ザ・シーもいい曲です。セバスチャンがあんなに頑張って海はいいって熱弁してるのに、アリエルはどこ吹く風なところがいいです。私などめっちゃ海で過ごしたいと説得されてしまいました。あとなんといっても、悪役の怖さですよね。なんなんでしょう。太った女の人の邪悪な感じってすごく怖いですよね。なんかセクシーでもあるし、アリエルが食われちゃうって感じがします。彼女の最後もなかなかひどいものでびっくりします。さきほど王子にも役割を与えたとは言いましたが、やっぱりリトル・マーメイドって王子の影がやや薄いなと思います。どっちかっていうか、アリエルのお父さんの方が目立っている感じです。でもまあ、そこもポイントの話なのだと思います。