坂本真綾

坂本真綾

坂本真綾は、1980年3月31日生まれの声優である。ほかにも俳優や歌手、ラジオパーソナリティーとしても活躍。8歳から子役として芸能界入りし、外国作品の吹き替えを担当したことで声優の仕事に興味を抱く。13歳の時、OVA作品『リトルツインズ』で初の主演を果たした。代表作に『桜蘭高校ホスト部』や『黒執事』、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』や『PSYCHO-PASS サイコパス』、『NARUTO』や『ファイナルファンタジーVII』など。

坂本真綾のレビュー・評価・感想

坂本真綾
10

アニソン歌手と言えばこの人

もしもこの記事を今ここで読んでいるあなたが「アニソンを聞きたい!」というのであれば、まず何を差し置いても「この人!」とおススメしたい歌手が1人います。その人は、坂本真綾さんです。
坂本さんの代表曲『プラチナ』はテレビアニメ『カードキャプターさくら』のオープニングテーマとして起用された実績があります。それは、そのアニメの主人公の木之本桜の心情を殊丁寧に描いた内容である一方で、アニメ本編を知らない人もスッと感情移入して楽しめる歌詞となってます。この『プラチナ』からもありありとうかがえるように、坂本さんの曲はあまり「如何にも」なアニソンとしては仕上がっておらず、寧ろアニメ本編との関連が薄いとも言える内容となっている傾向が見られます。「アニメ本編と全く関係の無いアニソンを歌う人」という見方をされることが決して少なくないのですが、肯定派からは「コテコテのアニソンではないため、オシャレ」「アニソンに興味の無い人も引き込む魅力がある」という意見が多数です。実際、2008年を最後にアニメ作品ではキャラクター名義の曲を歌っておらず、そういうところからも非キャラクターソングの歌い手という印象が強いのでしょう。

坂本真綾
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己で自らをアップデートする坂本真綾

主にアニメの世界で楽曲を提供しているので、知らない人もいるかもしれません。
彼女はその世界では圧倒的なリスペクトを受け、熱心なファンが数多くいます。
アーティスト坂本真綾の歴史を語る時、デビュー当時からプロデューサーだった菅野よう子が存在は欠かせなく、
菅野よう子が離れて以降とその前で真っ二つに分かれます。
菅野よう子プロデュース時代ははっきり言って「坂本真綾という菅野よう子の作品」だった言えると思います。
とはいえ、その当時に作られた楽曲は本当に名作ぞろいです。
ファンの中には、この頃の坂本真綾が一番良かったという人もいます。
ただ、自分が面白いと思うのが菅野よう子が離れた後です。
彼女は意識しているかはわかりませんが、デビュー当時からの「坂本真綾という菅野よう子の作品」のイメージを損ねることなく、
「アーティスト坂本真綾」という存在をアップデートし続けて、独力でその後の存在感を確固たるものにしました。
坂本真綾のすごさはファンが持っている坂本真綾像を裏切った事は無く、挑戦的な楽曲で良い意味で既存のファンを裏切り、
新規に熱心なファンを取り入れている点でしょうか。
そこにアーティストとしての生き様とカリスマ性を感じます。