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己で自らをアップデートする坂本真綾
主にアニメの世界で楽曲を提供しているので、知らない人もいるかもしれません。
彼女はその世界では圧倒的なリスペクトを受け、熱心なファンが数多くいます。
アーティスト坂本真綾の歴史を語る時、デビュー当時からプロデューサーだった菅野よう子が存在は欠かせなく、
菅野よう子が離れて以降とその前で真っ二つに分かれます。
菅野よう子プロデュース時代ははっきり言って「坂本真綾という菅野よう子の作品」だった言えると思います。
とはいえ、その当時に作られた楽曲は本当に名作ぞろいです。
ファンの中には、この頃の坂本真綾が一番良かったという人もいます。
ただ、自分が面白いと思うのが菅野よう子が離れた後です。
彼女は意識しているかはわかりませんが、デビュー当時からの「坂本真綾という菅野よう子の作品」のイメージを損ねることなく、
「アーティスト坂本真綾」という存在をアップデートし続けて、独力でその後の存在感を確固たるものにしました。
坂本真綾のすごさはファンが持っている坂本真綾像を裏切った事は無く、挑戦的な楽曲で良い意味で既存のファンを裏切り、
新規に熱心なファンを取り入れている点でしょうか。
そこにアーティストとしての生き様とカリスマ性を感じます。