ブライトバーン/恐怖の拡散者

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ブライトバーン/恐怖の拡散者
10

新感覚のホラー映画です

ずっと子供が欲しくてもできなかった夫婦のもとに突如空から降ってきた子供が、ブランドンという可愛らしい少年が12歳の時に目覚めた能力、そして、好きな子に対して拗らせてしまった恋情のせいでどんどんホラーっぽくなっていくところが今までのホラー映画にはなくて新鮮に感じました。ブランドンは一体何者なのか、ブランドンが何の力を持ったのかは明かされないままに、どんどん周囲の人間達が死んでいくことに恐怖度が増していきます。最初は拗らせてしまった恋情が好きな子を怯えさせてしまって、嫌われてしまったことへの怒りをぶつけてしまって、その親から非難されてしまうところから悲劇は始まってしまうのが、現代でもあり得そうで怖かったです。そこだけで終わっていればまだ救われたかもしれないのに、ブランドンを恐れて、ブランドンを怒らせてしまったせいでどんどん殺されていく、しかもその殺され方が超人にしかできないことだからこそ、次に何をされるかわからなくて目が離せないのがまた怖かったです。ドキドキハラハラする展開ばかりで、殺され方は残酷だし、保安官なんて突進されただけで死んでしまうので本当にタイトル通りに、恐怖を拡散していく物語だなと感じました。最後まで報われないバッドエンドがまた怖いです。