どこか懐かしい青春映画
90年代「コギャル」と呼ばれる高校生が溢れた時代の青春映画である。
ある事件が原因で音信不通になってしまった女子高生の仲良しグループ"SUNNY”が22年越しに再会するまでのストーリーが高校時代の記憶と共に繰り広げられる。90年代のファッションや流行が忠実に再現されており、どこか懐かしい気持ちになる。使われている楽曲も90年代のヒット曲やミュージシャンを実際に起用したらしい。どこかノスタルジックな雰囲気を味わえる映画となっている。
女子高生特有の揉めシーンや、もどかしい友好関係が割とベタに表現されている。しかし、様々な苦難を乗り越えてきた絆はとても強く、この作品を見進めていくなかで友達っていいな、仲間っていいなと、SUNNYの強い絆に心惹かれるシーンが多々あった。大人になるにつれ忘れてしまいがちな学生時代の友達との思い出や記憶、絆。また、純粋な気持ちを再起させてくれるくらいのピュアなストーリーである。
女子高生の青春ドラマとは言え、過激な暴力シーンや言葉遣いなどが含まれているので苦手な人は注意が必要である。
今の時代とはまた違った女子高生の青春ストーリーをこの作品で味わうことができ、90年代学生だった方もそうでなかった方もどこか懐かしい気持ちになれる青春映画である。