ひるなかの流星 / Daytime Shooting Star

『ひるなかの流星』とは、2011年12号から2014年23号まで『マーガレット』(集英社)に連載された、やまもり三香による少女漫画である。コミックスは全13巻刊行され、累計販売部数は2017年時点で212万部を超えた。恋愛少女漫画ならではの、バックハグや頭ポンなどの描写が多く取り入れられ「恋愛少女漫画のバイブル」ともいわれる。
物語は石川県から東京に転校した主人公の与謝野すずめ(よさのすずめ)と、担任教師の獅子尾五月(ししおさつき)、そして初めて友達になった馬村大輝(まむらだいき)の純粋で切ない三角関係と、3人の心模様が描かれている。
馬村は塩顔の美少年に描かれているが、これは俳優の坂口健太郎をモデルにしていると作者が語っている。
この作品は2014年に「マーガレット&別冊マーガレット50周年」企画でモーションコミック化された。2017年3月には映画化され、すずめ役は永野芽郁、獅子尾役は三浦翔平、馬村役は白濱亜嵐が演じた。

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ひるなかの流星 / Daytime Shooting Star
7

教師と同級生との三角関係を描いたラブストーリー

この映画は、永野芽郁さんや三浦翔平さん、白濱亜嵐さんなどが出演し話題になった映画です。この映画のほとんどは、吉祥寺が舞台となっています。高校2年生になった与謝野すずめが主人公です。すずめは、両親の海外転勤を機に吉祥寺に住む叔父の家に居候することとなります。上京したすずめは、迷子になってしまい、獅子尾に助けられます。偶然にも獅子尾は、叔父の諭吉と知り合いだったのです。さらに、偶然なことに獅子尾はすずめが通う学校の担任でもありました。
高校に登校したすずめは、友達を作ろうと思い、隣の席の馬村と言う男子生徒に「友達になってください」と言うのです。しかし、馬村は実は極度の女性アレルギーで、すずめが少し触れただけでも、馬村は顔が赤くなります。しかし、馬村は徐々に女性アレルギーが解消されていき、すずめに対して心を開くようになります。しかも、すずめに対して恋心も描くようになります。その様子を快く思っていないのが、同級生の女子のゆゆかですが、実はすずめが好きなのは教師である獅子尾であることを知ると、すずめとゆゆかは親しくなります。その後のクリスマスパーティーにすずめは獅子尾を誘いますが断られてしまいます。一方、馬村はすずめにマフラーをプレゼントします。翌日、すずめは獅子尾に告白するのですが断れてしまいます。それは、諭吉から教師と生徒の恋愛は無責任だと咎められたからです。実は、獅子尾はずずめのことを好きなのです。冬休みにすずめの両親が帰国し、すずめは実家に帰ります。失恋したショックで冬休みが終わっても東京へ戻れずにいたのですが、馬村とゆゆかが迎えに来て学校に戻ることを勧めます。馬村はルックスがよく、特に1年生からモテモテでした。それをうっとうしく思った馬村は、すずめに彼女役をしてほしいと頼みます。登校中に手をつなぐのですが、そのシーンはドキドキします。それから、徐々にすずめと馬村は距離を縮めて一緒に水族館デートをするほどになります。その帰り道にて、馬村はすずめに告白します。その翌日、すずめは馬村に対して「付き合ってっください」と告白し馬村の気持ちを受け入れます。
後日の体育祭では、リレーにて馬村と獅子尾が対決することとなります。二人の対決の様子を見て、すずめは思わず「がんばれ」と叫びます。しかしこの言葉は馬村と獅子尾のどちらに対するものであるかはわからないのです。
その後、すずめと馬村の関係は多少ギクシャクしますが、勉強合宿をしている際に、すずめのもとに、諭吉から獅子尾が事故にあったとの連絡を受けます。すずめは動揺しますが、獅子尾のもとに向います。すると、獅子尾は病院の待合室にいて大した怪我をしている様子もなく無事でした。その場で、獅子尾はすずめに告白してしまうのです。しかし、すずめは意外なことを口にします。「今大切にしたいのは先生じゃない」と告げて、馬村が待つ勉強合宿へと戻ります。馬村は、すずめが戻ってきたことに対して驚くと同時に喜びます。そして、「私、馬村が好きだよ」といい、二人は唇を重ねるのです。