王道RPG「ドラクエ」の世界観とオリジナル設定の絶妙なマッチ
国民的RPGの「ドラゴンクエスト」をモチーフに、主人公ダイが仲間と成長して魔王討伐を目指していく物語です。
道中には、「逃げ腰でもここぞという時には力を発揮するポップ」や「強さの中にも色気を感じるマァム」「男も惚れそうになるカッコよさと強さを併せ持つヒュンケル」など、あげればキリがないほどのキャラクターがたくさん出てきます。そういったなかでも、モチーフとなった「ドラゴンクエスト」の世界観がしっかり表現され、実際に魔法や剣術(特技)が繰り出される時にはこういった表現が正しいのだろうなと思わされる絵で、迫力ある戦闘シーンも必見です。筆者がこの作品を読んでいたのはかれこれ25年ほど前になりますが、その当時は公園で木の枝などを拾って何度「アバンストラッシュ」を練習したことか…。また、物語終盤で出てくる「炎の魔法と氷の魔法を掛け合わせたあの必殺技」も、よく友達と繰り出しあってました。(笑)
「ドラゴンクエスト」が大好き!という方だけでなく、一度でもゲームとしてプレイしたことがある方、冒険ものの物語が好きな方など、幅広い層の皆さんにオススメできる作品です。文中にも記載しましたが、様々な個性あるキャラクターが登場しますので、ご自身の好きなキャラクターを見つけながら、物語を最後まで楽しんでみてください。きっと、読了した際には、ダイに会いたくなるはずです。