人は死んだ後何を思うのでしょう
この作品は死者が死後手続きを行う死役所が舞台になっています。自殺、他殺、事故死、病死など様々な死因で部署がありそれらの部署に来る人の死に行くまでの人生を描いたものです。幸せに死んでいった人虐待されて亡くなった子供好きな人の目の前で事故死した少女様々な人の人生が描かれているのですが中でも一番印象に残っているのは働きたくないというタイトルの話です。死役所には事件を起こして死刑囚となり死刑執行された人もやってくるのですが彼がいかにして死刑囚になったのかなぜ事件を起こしたのかを描いています。彼は働いてお金を稼ぎ生きていくということに嫌気がさす人間でいかに楽をして生きていくかそれだけを考えて生きているような人物でした。ある時ネットで働かずに生活する方法と調べると刑事事件を起こし捕まった場合刑務所に入り働かずして三食ご飯を食べられて寝る場所もあるという事を知ります。すぐに出てきてしまってはまた事件を起こさなければならずそれではめんどくさいとどうせなら永遠に刑務所で生活できるように死刑となるほどの事件を起こそうと考え児童の通学路に車で突っ込み沢山の子供を殺しました。結局彼の思惑通り死刑囚となり死刑執行された事で彼は永遠に働かずに生きていけるようになった訳ですが死役所では成仏するか地獄に行くか自分で決定することが出来るのですが、彼は成仏すると永遠に生きられないと地獄に行き永遠にさまよう事を選択します。きっと彼は今も地獄を彷徨い歩いていることだろうと思いますが本当の永遠を手に入れた時彼は何を思うのでしょうか。