人を選ぶが考えさせられる
「新世界より」の元となった小説は読んだことがあるのですが、小説でも何と言うか、胸がモヤモヤさせられる部分がたくさんありました。モヤモヤはするけれどもとても考えさせられる…現実を生きる私達にも何か共通していて、完全なるフィクションとは思えない、そんな内容に感じていました。
映像の「新世界より」はキャラクターがとても可愛い。あと声優さんが歌う歌も綺麗で好みでした。でも内容は小説の時以上にモヤモヤしたものを私の中に残しました。特にスクィーラです、さすが浪川さん…と思いました。話し方の独特さがまた恐ろしい何かを感じさせました。実力者揃いの声優さんばかりだったので、絵は可愛いし映像は綺麗なのに観ているものを不安にさせるんです。音楽も不気味な雰囲気出していました。
ネズミ達の反乱の場面はとにかく怖くて、救いのない気持ちになりました。ファンタジーであり得ない話なのに、なぜか自分の身にこんなことが起きたら恐ろしいな、なんて感情移入してしまったりもして。最後まで見てもスッキリできない内容でした。自分と同じ人間の姿をしてはいる主人公達よりも、私はネズミ達に感情移入してしまうと言うか…。覚の最後の言葉もぞくっとしました。