めがね

めがね

『めがね』とは、都会からとある島にやって来た女性・タエコが、滞在する宿の主人・ユージや、島の高校教師・ハルナ、タエコを探しに島に来たヨモギ、そして毎年春に島に来ては、少し変わったかき氷屋をしているサクラとのふれあいの中で、固く閉ざしていた心を解きほぐしていくストーリーとなっている。「何が自由か、知っている」をキャッチコピーにして、2007年に公開。主演は小林聡美、監督は萩上直子が務めた。2008年のベルリン映画祭では、パノラマ部門に参加し、日本映画初のマンフリート・ザルツゲーバー賞を受賞した。

kamiyoshi-0527q0のレビュー・評価・感想

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めがね
5

ほっといてくれない感じ。

日常に疲れた女性が、癒しのために旅行に行き、そこで出会った人々とのふれあいで元気を取り戻すという話です。出てくる役者さんは、小林聡美さん、もたいまさこさん、光石研さんと個性派ぞろいで、おもしろいです。小林聡美さんはちょっと飄々としていておもしろいし、もたいまさこさんも顔からして個性的で、彼女が出ていると、ああ、荻上作品だなと思います。鹿児島県与論島でロケされており、景色は綺麗ですし、砂浜でみんなで体操とかとても楽しそうで一見いいなとも思います。ですが、誰もかれもが話しかけてほしいとか、一緒に何かをするとかが好きなわけでもないのに、映画の中の人はなんかすごいズケズケはなしかけてくるし、別に1人でやってもいいですよとかいいながら、1人で部屋に残れば、食べ物がなかったり、なんかひどいなと思います。私たちと一緒にいない人は用無しという感じで本当の優しさではないと思います。1日目は1人で食事をして、次の日、やっぱり一緒に食べようかなと行ったら、何も言わずに迎え入れるとかが本当の優しさなのではないでしょうか。そういうことを深く考えない人には、なんか楽しげでみんなハッピーで楽しいえいがなのではないでしょうか。