大切なことをたくさん教えてくれる。
長い年月を経て再アニメ化も実現したダイの大冒険。
黄金期のジャンプを支えた作品の一つです。正義、友情と言ったジャンプマンガの基本のような作品ですが、今時の作品にありがちな、「あからさまに感動させてやろう」といった空気はみじんも感じません。原作者と作画が別なのもあり、綿密なストーリー構成がとても素晴らしく、長い連載期間にもかかわらず、矛盾が少ないです。
そして何より、各キャラクターの個性が光ります。
そのキャラクターたちの生きざまは、現実の人生を生きる上でも、とても参考になります。各キャラクターがとても魅力的で、心の機微がとても細かく描写され、その点では漫画というよりも小説に近いかもしれません。原作と作画が分かれている点で良いのはこういう所です。
子供だけでなく、たくさん傷つき、辛い経験をしてきた大人にもとても共感できるはずです。むしろ大人になってからの方が感情移入でき、より深く作品に入り込めるのではないでしょうか?
25年以上の月日を経て再アニメ化されるのも、作品としての価値の高さ故だと思います。
「強く生きるということはどういうことなのか?」それをまっすぐに教えてくれるマンガだと思います。涙なしでは見られず、号泣必至です。読んだことのない人には絶対に強く薦めたい作品です。