マネーボールのあらすじ・レビュー
主人公はビリー・ビーン、オークランド・アスレチックスという野球チームのゼネラルマネージャーを務めています。アスレチックスはメジャーリーグでニューヨーク・ヤンキースに敗れてしまい落胆しているところから物語は始まります。アスレチックスは資金難に苦しむチームであり、資金力の差で負けてしまったとも言える試合でした。その後、アスレチックスは主力選手を他球団に引き抜かれてしまい、ビーンに与えられた課題は、限られた予算の中でのチーム再編でした。
そんな時、ある男に出会います。インディアンズでスタッフをしていたピーターという男です。ピーターはイェール大学の経済学部出身で、野球経験はなし、セイバーメトリクスという統計手法を実践しチームを勝たせているということを知ります。早速ピーターを引き抜き、市場価値は低いものの本来の価値の高い選手を獲得します。
しかし、この斬新な方針をチーム内では受け入れられず反感を買ってしまい、獲得した選手を起用してくれないなどのハプニングが発生しますが、チームは負け続けておりビーンが強引に自分の信じるサイバーメトリクスで改革を推し進め、20連勝という偉業を成し遂げます。
この作品は、誰もがもうだめだと思っていた弱小チームが、変化を恐れず新理論にすべてを委ねたおかげで勝ち上がるという下剋上のストーリー。何かを成し遂げるためには、周りの意見に耳を傾けることももちろん大事ですが、時には強引に自分の信じる道を貫くことも必要ということを学ぶことが出来ます。