YOASOBIの楽しみ方
YOASOBIは「小説を音楽にする」というテーマのもと活動している二人組アーティストである。デビュー曲の「夜に駆ける」が大ヒットし、世間にその名を知らせることとなった。
そんなYOASOBIは二年連続紅白歌合戦に出場したり、初の有観客ライブを日本武道館で行ったりするなど、今ではJ-POP界を引っ張っていっている存在である。
コンポーザーのAyaseが作る曲は聞き心地がよく、かつ耳に残りやすい軽やかなリズムが使われており、歌うのが一般的に難しいとされている。そんなAyaseの難曲に応えて歌うのがikuraである。息継ぎをする場所も少なく、高音も低音も入り交じっている曲を彼女は軽やかに、そして情熱を込めて歌う。彼女は努力家であり、どうしたら作品の主人公の気持ちが聞いている人にも伝わるのか、息継ぎの少ない長いフレーズをどうやって歌うのかをAyaseと相談しながら曲を作り上げていっている。
様々なプロジェクトにも携わっており、NHKのSDGs番組の歌を作ったり、募集した手紙から音楽を作ったり、直木賞作家の書いた小説とコラボしたりした。YOASOBIは常に私たちの期待を越えるパフォーマンスを見せてくれる素晴らしいアーティストであり、ファンを楽しませてくれる存在である。
音楽を聞いたことがある人は、一度その原作を読んでからもう一度その音楽を聞いてほしいと思う。なにげなく聞いていた歌詞が原作の一場面と重なって、より感動を味わえるだろう。何となくテレビや街中で音楽を耳にしたことがあるだけの人は、ぜひ自分の好きな曲を見つけてほしいと思う。様々な雰囲気の曲がたくさんあるので、その違いを味わってほしい。