心理描写が魅力のバレーアニメ「ハイキュー!!」
2012年から週刊少年ジャンプに連載され、2014年から始まった高校の男子バレー部を題材にした人気の作品です。小学生の頃テレビで見た「小さな巨人」に憧れて、彼の所属していた烏野高校バレー部へ入部した主人公・日向翔陽が仲間と共に全国大会を目指していく物語で、2015年には舞台化もされました。
スポーツアニメならではの迫力や疾走感、仲間との絆、青春の爽やかさが詰まっていて、幅広い世代が楽しめる作品です。
この作品の一番のおすすめポイントは、キャラクターそれぞれの心理描写のリアルさ・丁寧さです。ハイキュー!!では、主人公が所属するバレー部だけではなく、ライバル校として彼らと対峙する多くのキャラクターが存在します。アニメの回によって各キャラクターの心情が掘り下げられ、彼らがこれまでバレーに懸けてきた思いや試合中に込み上げてくる気持ちが細やかに描写されているので、見ているうちに惹き込まれ、画面越しでも思わず熱い気持ちになります。特に、ハイキュー!!では主人公を始めとした天才キャラ・強キャラ・強豪校のみならず、いわゆる「弱小」といわれるような学校やなかなかレギュラーとして活躍できないキャラクターにも丁寧にフォーカスしており、彼らの悔しさややるせなさの方が、実はリアルで生きる人間側に近くてグッとくるものがあったりして面白いです。