聴けば聴くほど味わい深いスピッツの音楽
思わず胸が弾むような楽曲が多くて好きです。ドライブにもいいし、勉強や家事の合間に聴いてもなんにもなくてぼーっとしている時に聴いてもなお癒されます。
スピッツの楽曲にはテーマがあるなんて言われています。「生」「死」「愛」。つまり「出会い」「別れ」「愛」という人生の中で重要なテーマです。「別れ」や「死」というと暗くなったり寂しいといった哀愁ある曲調になりがちですが、スピッツの場合は、哀愁があってもどこか軽やかで爽やかさも感じます。一見すると別れの歌だなんてわからないくらいです。歌詞をじっくり味わって「そうなんだ」と思うこともあります。もちろん、泣きたいときにはしっかり泣けます。このように、曲調を楽しんで、歌詞を味わう、という聴き方もスピッツの楽曲の楽しみ方の1つです。
海外にもファンが多いスピッツ。国境を越えて世代を越えて共感が得られる歌詞、シンプルだけど聴けば聴くほど解釈が変わっていくのも魅力的です。なので何度も聴きたくなります。日常がとても繊細で素敵なフレーズになっていて、自分のいる世界になんだか爽やかな風が吹き抜けるような気すらします。
また、草野ムネマサさんの声が素敵です。柔らかくて弾むような優しい歌声です。それに重なるメンバーのハモリがまた美しいです。デビューしてからこの歌声がまったく変化していない所もスピッツの楽曲を楽しみ続けられる一つであることは間違いありません。