唯一無二のセリフとキャラクター
「鬼滅の刃」は週刊少年ジャンプ連載の吾峠呼世晴先生による漫画です。舞台は大正、鬼に家族を殺され妹を鬼にされてしまった心優しき少年、竈門炭治郎が鬼殺隊という鬼を滅するための組織に入り仲間と共に奮闘する物語です。「鬼滅の刃」の魅力は多すぎてとても伝えきれないのですが、特に注目して欲しいポイントは素晴らしいキャラクター達と独特の台詞回しです。主人公の炭治郎はとても慈悲深く優しい少年ですが、決して鬼を殺すことに躊躇はしません。彼は人を殺したという罪を許しません。炭治郎の覚悟と信念がよくわかります。ただ、鬼がかつて「人」であったという事実に目を向け、彼は断罪のあとに鬼の心に寄り添うのです。この一連の行為には感動すること間違いなしです。その他にも、眠ると超強くなるヘタレ、我妻善逸やイノシシに育てられた美形少年嘴平伊之助などユニークなキャラクターがとにかく沢山いるのです。
また、台詞回しはかなり独特でとても印象に残ります。その中でもファンの間で絶大な人気を誇るのが「俺は長男だから我慢できたけど次男だったら我慢できなかった」という台詞です。竈門家の長男であった炭治郎が骨折の痛みに耐えながら戦うシーンのモノローグなのですが、こんな発想他には絶対出てこないだろうと思ってしまうような謎理論です。しかしこの独特さに気づいたらハマってしまっているのです。