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嘘喰いについて
嘘喰いとはヤングジャンプにて連載されていた漫画で、作者は漫画の求道者、迫稔雄です。この漫画の主人公は班目貘、またの名を「嘘喰い」と言います。その傍らで普通の青年から闇の世界の住人として成長を遂げていく梶隆臣、この2人が織りなす数々の勝負こそ嘘喰いの醍醐味と言えます。その取り立て能力を買われ、政府にまで権力を伸ばす組織、「賭郎」。貘はかつて、その中でも頂点に立つお屋形様と戦い敗北し、すべてを失ったかのように見えました。しかし、貘はあきらめてはいませんでした。並外れた推理力や観察力、洞察力を駆使し再び力を蓄えようと、数々の強敵と戦います。あるときは過激派組織のリーダー、またあるときは悪徳企業の息のかかった人物らに勝負を仕掛けます。貘は激しい戦いの末、彼らを下し、再びお屋形様と戦う力をつけます。お屋形様は今まですべての勝負に勝ち続ける「天命」をもって生まれたとまで豪語する強敵です。一度はお屋形様に敗北した貘ですが、再び力をつけた今どちらが勝つかは誰にもわかりません。
物語を通して様々なキャラクターが成長していき、終盤では見違えるほどになります。成長譚やギャンブルものが好きであれば、ハマるはずです。