鬼滅の刃の魅力
話の大まかな内容としては、鬼によって家族を殺され、唯一生き残った妹も鬼にされてしまった主人公が、妹を人間に戻すために鬼と戦う話です。鬼と戦い、倒すために力をどんどんとつけていく主人公とその妹に、ついつい感情移入してしまいます。この兄弟の絆を見ていると、漫画を読みながら涙することもあるし、家族や友人の大切さを改めて感じることができます。この漫画の一番の魅力は、鬼を倒す人間にも、元々は人間だった鬼にも、物語があるということです。どの登場人物にも悲しい物語があり、人間の弱さが人を強くしたり、力の糧になったり。または弱さに向き合えなかった感情が鬼になってしまったりと、考えさせられることも多くあり、よく作り込まれていると感心してしまうと同時に、漫画の中に引き込まれていきます。主人公のセリフなど、いたるところで、ハッ!とさせられることも多く、作者の想いや考えがダイレクトに伝わってくるところも魅力の1つだと思います。主人公は心の優しい少年という設定ですが、この優しさが人間も鬼も、登場人物の冷え固まった心を溶かしていくのも、読んでいて心温まります。1話読み終わった後は、優しい気持ちになったり、感動したり、戦いのシーンの続きが早く読みたかったりと、とにかくハマってしまいます!