緻密な設定。全員が主人公。
詳細なネタバレはありません。
ある日突然現れた異世界からの侵略者「ネイバー」と、それに対抗する組織「ボーダー」に所属する隊員を中心とした物語。
一応メインの主人公は「三雲修」というメガネをかけた少年ですが、同じ部隊に所属することとなる「空閑遊真」や「雨取千佳」、またはその上司にあたる「迅悠一」も同じく同等の『主人公』です。
その他にもたくさんの隊員が登場しますが、その一人ひとりにバックボーンが存在し厚みがあります。
「主人公のための噛ませ犬」ではなく、その人にもその人なりの物語が存在する。
隊員同士の戦闘訓練や、それぞれの修練、または「異世界との交流」が肝となる漫画で、そのどれもに緻密な設定が施されており、読み応えがあります。
「その手があったか!」と唸りたくなる戦法、「そう来たか!」と思わせる戦術が巡ります。
まずは「4巻まで」もしくは「9巻まで」を区切りとして読んでみることをおすすめします。物語のひとつの起点として機能する重要なエピソードが収録されているので目安として読むには最適です。
アニメも放送されており非常に人気の作品です。
各種配信サイトで1期も観ることができるので、アニメから観るのもよいと思います。