いろんな層の人が楽しめる
この作品は、バレーを中心とした物語です。今までバレーをしたことがない人やルールを全く知らない人でも楽しむことができるのがこの作品の素晴らしいところです。要所要所に様々なバレーについてのルール説明があり、理解しにくいルールを誰でも分かるように表現してくれているので飽きを感じさせないです。特に良い点は、様々な場面で名言が存在することです。鳥肌が立つほど胸が熱くなる言葉や感動する言葉等、物語の流れともマッチしています。一つ名言を紹介します。「ところで平凡な俺よ、下を向いている暇はあるのか」という名言です。これは、普段はハイテンションな性格の田中というキャラの名言です。ある試合で、相手のビッグサーバーに田中が狙い撃ちにされたり、アタックでミスを連発したりと、チームの足を引っ張ってしまっていると自分自身を責める場面でこの名言は生まれました。限りなくメンタルが落ちている状態で、自分は天才ではなく凡才であると、自分の気持ちをコントロールし、いつまでも下を向いているわけにはいかないという田中のかっこよさが存分に伝わってくる名言です。この他にもたくさんの心に残る名言があります。様々な年齢層の人が楽しむことができるのがこのハイキューという作品です。