リアルを描いた感動作
とても有名な映画なので、言わずもがな、と言った感じではありますが最初に観た時涙が止まりませんでした。大人になってあんなに大号泣したのは久々でした。
話の内容は売れない作曲家と売れない女優の恋愛模様や仕事のことを描いた、ありきたりなものです。しかし、この作品はラスト、主人公の男性の空想、理想をこれでもかと描きます。その上で現実はそうではない、彼女と自分の間には大きな溝があるのをまざまざと見せつけられます。見てるこっちまで、えぐられる気分です。切なすぎる。彼の理想と現実のギャップが激しすぎて、辛い。辛すぎる。でも、現実って、そんなもんだよね、とも思えます。それ故とてもリアル、より親近感が沸きます。
映画はある程度理想というか、実際はこんなお花畑なこと起こらないよね、と思いつつ、「所詮虚構。だからこそある程度現実不可能な結果でもハッピーエンドで終わっても、だってそれが映画の醍醐味だもの!」と思わせてなんぼだと思うのですが、そんなこちらの都合は全くの無視。そう言う意味ではえぐいラストです。古傷開いてしまう人もいるかもしれない。
でも、2人で一緒にいて幸せだった時間も嘘ではないのです、それをLAの大きな空と綺麗な夜景が更に倍!な感じで素敵に魅せてくれるのです。悲しいラストだけれど、何度でも観たくなる、そんな作品です。