魔女と野獣

魔女と野獣

『魔女と野獣』(まじょとやじゅう)とは、佐竹幸典によるバトル漫画、およびそれを原作としたアニメ作品である。『ヤングマガジンサード』(講談社)にて2016年12号から2021年5号まで掲載された後、同社の月刊誌『月刊ヤングマガジン』に移籍し、2021年6号より連載している。
本作は、魔女の呪いによって少女の姿に変えられたギドと魔術師アシャフが、世界各地を訪ね歩きながら魔女を追うダーク・ファンタジー。魔女イオーネが眠る街を訪れたギドとアシャフが呪いを解いて事件を解決するエピソードや、ハイデン市での連続猟奇殺人事件や死屍人が絡む事件、剛毅なる魔女と魔剣を巡る聖騎士団との大乱戦などが描かれる。
メディアミックスとして、テレビアニメが2024年1月より4月までTBSテレビほかにて放送された。

daisukekunのレビュー・評価・感想

魔女と野獣
10

最高のダークファンタジー

まず絵がきれいで見やすく、雰囲気のある漫画である。
主人公・ギドはきれいな見た目の割に口が悪く食欲旺盛で野性的、中身とのギャップが激しい。読み進めていくうちにその理由がわかる。体と中身が違っていて、それが物語の根幹にかかわってくる。
ギドのそばにいてそっとサポートしてくれるのはもう一人の主人公(と思われる)アシャフ、かなり有能な魔術師で食えない不思議な男性だ。ギドに愛を教えたいというその真意はわからないが、二人の間にあるかすかな信頼がどう変化していくのか見ていきたい。
魔女という世界を揺るがす力を持つものが出てくるが、人を襲う魔女もいれば、仲間で助けてくれる魔女もいて、一筋縄ではいかない存在である。
ギドと一人の魔女・アンジェラのただならぬ因縁が見え隠れして、過去に何があったのかはまだ明かされていない。アンジェラは時折出てきてギドにちょっかいをかけては、世界を揺るがすようなことを起こしたり、目的が定かでないく、これから二人の間で何が起きていくのが目が離せない。
メインでないキャラクターも魅力的で、死霊魔術の使い手の魔女・ファノーラは寒気がするような美人で、表情もあまり動かさない鉄面皮のような女性だが、見えないところでやさしさをみせるようなところに心打たれる。
登場人物が個性的で、謎も含みつつ少しずつ明らかになっていくその展開を今後も追っていきたい。