風立ちぬ / The Wind Rises

風立ちぬ / The Wind Rises

『風立ちぬ』とは、2013年にスタジオジブリが公開したアニメーション映画で、監督は宮崎駿。キャッチコピーは「生きねば。」。主人公の堀越二郎は、幼い頃から飛行機が大好きで飛行機乗りになりたかった。しかし近眼という決定的な欠陥から飛行機乗りの道を諦め、設計者を志すこととなる。そして大学生のころ関東大震災にあい、その時に出会った結核の少女、里見菜穂子と恋に落ちる。大正から昭和へと流れゆく時代に、生と死の間で苦悩する青年を描いた感動作となっている。

jack06101のレビュー・評価・感想

風立ちぬ / The Wind Rises
10

こどもの進路を決定させた映画

「飛行機は美しい夢。」この映画のコマーシャルを最初目にした時、昔の懐かしい思い出がわっと湧いてきました。息子は小学校の時から飛行機に興味が有り、紙飛行機作りに時間を割いていました。作った紙飛行機を親子でよく公園の大芝生広場に飛ばしに行っていました。そして、紙飛行機の全国大会などにも出場させて頂いていました。
時は過ぎ、2013年、宮崎駿の映画「風立ちぬ」が上映されました。この映画の中には、まさに我々が培ってきた人生が描かれていたのです。驚きでした。映画の中に、紙飛行機が悠々と飛んでいる姿が描かれていたり、ゼロ戦が描かれていたりと、わが家族の興味を引くのに十分な小コマーシャルでした。
早速みんなで見に行ってきました。第一印象は、主人公の役の庵野秀明の声が抜群に良い理系の声をしていたこと。感動しました。飛行機設計に邁進していく主人公、そして、さわやかな恋愛も描かれている。女子が見てもぐっとくる内容です。
まだ漠然としか進路を決めていなかった息子は、この映画の影響を受け、航空関係に進んだといっても過言ではありません。それくらいこの映画は、若い子たちに莫大な影響を与えた作品に間違いありません。大人も素直に楽しめました。絵柄も何となく主人公が主人にそっくりでしたので好感が持てました。この映画、大好きです。お薦めです。