孤狼の血

SNW2017のレビュー・評価・感想

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孤狼の血
8

正義のやり方

なかなか面白い。
どんな手でも使う刑事と、正義感を強く持った新米刑事。
2人のやり方の対極がうまく表現されてたし、どっちのやり方もわかる…だからこそ難しいと思うような作品。
暴力団の抗争を制圧するには従来の警察のやり方だけでは太刀打ちできない。
多少やり過ぎな行為をしてでもやらないと勝てない。
そのために暴力団に片足を突っ込み体を張って任務を全うする。
最初はヤバい刑事で新米刑事のやり方が正しいし、火をつけた時はやり過ぎだろ…。って思ったけど(今でも思うけど…)彼なりの正義感を持ってやってて最後それを分かった時は、カッコよく見えたし、こういう人がいないと警察は成り立たないのかなぁとか思ったりした。
そして役所広司さんの迫真の演技…最高。

最初はちゃんとしたやり方でやってない大上(役所広司)のやり方に不満を持ち、次第に上層部やマスコミにこの事を暴露し裁こうとした日岡(松坂桃李)。
それだけじゃこうした相手と戦う事はできないんだなぁ…。
大上の真意を知った後の松坂桃李の演技も最高。
特に豚小屋で暴力団関係者を殴るシーンはこれまでにないくらい怖くて、松坂桃李の無表情怖っ!って思ってた 笑
大上を殺したことへの怒りと何もできない自分が入り混じっていように見えた。

○○組とか○○さんがとかちょっとごっちゃになったけど、面白いので必見の映画。