読めば読むほど隠れた魅力を再発見する
この作品は2013年に週刊『少年ジャンプ』に掲載されてから度々アニメ化や舞台化など数々のメディア化、コラボ化を果たすほどかなり根強い人気のある作品です。
どういったところが人気があるかというと、最初は巨大な生物が来襲し四人いる主人公の一人「空閑遊真」が作中の戦闘手段である「トリオン」を用いて圧倒的な武力で倒したり、逆に同じくもう一人の主人公であり非力でもある「三雲修」が同様の「トリオン」を用いてもやられてしまい命の危機に陥る、といった王道の展開を確実におさえてくるというプロットがあるからです。
そして展開が進むと、今度はなぜ圧倒的に「空閑遊真」が強いのか、非力ながらもなぜ「三雲修」は戦うのか、という目的が明らかになり、加えてで3人目の主人公であり敵に狙われやすい「雨取千佳」や雲を掴むような言動をする4人目の主人公で頼れる存在の「迅悠一」が加わり、一気に物語の奥行きが広がります。
そうして、「三雲修」が所属する防衛組織「ボーダー」やそこに在籍するチームや人間たち、作中のエネルギーである「トリオン」と武器である「トリガー」の設定、作中最大規模の敵「アフトクラトル」による侵攻、といった怒涛の展開によって人間模様のドラマや武器の組み合わせによる考察、迫力あるバトルシーンとどういった展開になるかのハラハラが一気に味わえるボリュームのある作品になっております。