20代女子から見た鬼滅の刃
アニメ化を機に様々なメディアで取り上げられるようにもなった「鬼滅の刃」ですが、アニメはもちろん、漫画や小説などどのメディアミックスをとっても、非常に面白い作品であると言えます!作品名を聞いたことがある、という方も非常に多い作品だと思います。
この作品は主人公の炭治郎が、鬼になってしまった妹の禰豆子を人間に戻す方法を探すために旅をする話です。
私は漫画やアニメ、ノベルゲームなどたくさんの作品に触れてきましたが、鬼滅の刃の見所はやはり炭治郎の優しさにあると思います。
主人公らしい主人公ではあるのですが、炭治郎のような主人公はこれまで見たことがありません。
強く、優しく、家族思いで暖かい炭治郎を前に、登場人物はみんな心を解されていきます。
それは人間のみならず、敵である鬼もそうです。
鬼は人を攻撃し、人を食う存在ではありますが、元々は人間です。
そんな鬼たちが炭治郎に斬られる、倒される瞬間、悲しい過去を思い出しています。
もちろん最初から最後まで悪を貫く鬼らしい鬼もいますが、鬼になりたくてなったわけじゃない鬼たちは、炭治郎の優しさに救われていると私は思います。
炭治郎の優しさに救われたのは登場人物の人間たち、鬼たちのみならず、私たち読者もそうなのではないか、と思います。
鬼滅の刃のキャッチコピーでもある「日本一慈(やさ)しい鬼退治」。
泣ける作品や、様々な愛の形を描く作品、登場人物の優しさや悲しい過去に触れたいと思っている方にはぜひお勧めしたい作品です。