作者の頭の中を覗きたい。
一巻から最終巻まで一切の中だるみ無し。
話の冒頭としては、亜人と呼ばれる死んでも必ず生き返る人種が人類にごく僅か発生するが、その特性故に人体実験に使われるなど迫害を受けていく。主人公はとある事故に遭い死に至るが生き返り亜人であることがわかり、、、
というありそうで無かった設定だが、一話からその世界に引き込まれ、様々な展開が立て続けに起こるため何時間も続けて読んでおり、気づけば亜人の世界に引き込まれる。
緻密なストーリーと個性的な登場人物、それを全て表現する段違いの画力とどれを取っても一級品であることは間違いない。
また正義と悪が曖昧な形で当初はストーリーが進行していくが、圧倒的な悪のカリスマの出現によってすべての線が収束していく様は圧巻と言える。タイプで言えばデスノートや浦沢直樹作品に近いと言えるがさらに1分1秒を描いているため息を飲む展開となっているため読む者を飽きさせない。
全17巻とある程度コンパクトに収まっているため、第1巻で引き込まれた場合は全巻購入を勧める。一部複雑な展開や伏線もあるため2周目で理解出来る部分もあり読み返す事は必至だ。
映画化もされ評価としては高いようだがそれでももっと評価されていい作品である。