竜とそばかすの姫

竜とそばかすの姫

『竜とそばかすの姫』とは、2021年の夏に公開されたスタジオ地図製作の細田守が監督を務める日本アニメーション映画。心に大きな傷を抱えた主人公の女子高校生が、仮想世界と現実世界での出会いを通して成長していく姿は見る人に勇気を与える。監督特有の空想と現実による2つの世界と2つのアニメーションによって紡ぎだされる物語は、かつてない圧倒的スケールとなる。SNSが当たり前になり目まぐるしく変化していく世界で、変わることの無い大切な物は何かを訴えかける作品となっている。

kanra_05044のレビュー・評価・感想

竜とそばかすの姫
10

圧巻です (一部ネタバレあり)

細田守監督の作品はどれも、現実世界とフィクションのような世界を融合させたストーリーなので、共感し入り込みやすい物語が多いです。
中でもこの作品の見どころは、映像と音です。
GCを使ったアニメーション技術は、まさに“美しい”の表現がぴったりです。
また、主人公の鈴とそのアバター(As)BELLの声を担当した中村佳穂さんの声に聞き惚れた方も多かったと思います。
もう一人のキーパーソンとなる「竜」の声を担当したのが俳優でもある佐藤健さん。
映像と音の迫力は、是非劇場で堪能する事をお勧めする作品です。

幼い時に母を事故で亡くし、心の殻に閉じこもる鈴。
同時に、大好きだった歌も歌えなくなり、退屈な日々を送る。
ある日、親友からの勧めでインターネット上の仮想世界“U”に参加することに。
憧れの友達そっくりなAsに初めは動揺していたが、もう一つの世界で何かを変えたいと思った鈴は、そのAsに「BELL」と名前を付けた。
“U”の世界に入り、初めは怯えていた鈴ですが、この世界で歌を歌う事ができ、徐々に自信が付いてくるように。
そんなある日、「竜」と呼ばれる謎の存在が現れる。
その出会いから、物語は仮想世界から現実世界に繋がる展開を迎える。