正義の味方の意味を得る物語
ゲームブランド「TYPE-MOON」が発表した「Fate/stay night 」。その2番目の物語、所謂「UBWルート」のアニメです。
独特な世界観とキャラクター達が魅力的です。7人の魔術師が過去の偉人、英霊をサーヴァントとして呼び出し、最後の一人になるまで戦う「聖杯戦争」。この争いに巻き込まれた、魔術師としては未熟に過ぎる少年・衛宮士郎を中心に物語は展開されていきます。
衛宮士郎は過去の出来事から「正義の味方になること」に強い憧れを持っており、この聖杯戦争においてもその正義感は発揮されていきます。しかしその正義は一見正しいように見えて、酷く歪なものでした。そんな士郎と、彼を支え共に戦う少女・遠坂凛が正義とは何か、衛宮士郎という人間にとって何が良いのかを探す物語です。
シナリオも素晴らしいのですが、何といっても作画が圧倒的な美麗さを誇っています。「鬼滅の刃」を手掛けた「ufotable」がアニメーション制作をしている、と言うとしっくりくる方も多いかと思います。テレビシリーズにも関わらず毎話のように映画作品並みの丁寧で美しい映像となっています。その圧倒的クオリティから生み出される戦闘シーンは正に圧巻です。迫力たっぷりの異能力バトルを是非お楽しみください。