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セカオワFukaseの俳優デビュー作品『キャラクター』は本格サスペンスだった!
2021年6月11日に公開された永井聡監督作『キャラクター』。
主演の菅田将暉ら豪華キャストに加え、SEKAI NO OWARIボーカルのFukaseのデビュー作とあって注目を浴びた作品だ。
【漫画家が原作を担当】
日本の漫画作品の映画化が一般化された映画業界だが、『キャラクター』という作品は逆輸入をした。
原作は『20世紀少年』など多くの作品で浦沢直樹とタッグを組んだことで知られる漫画家・長崎尚志だが、『キャラクター』の漫画が発表されたのは映画公開直前の5月である。映画の話題性を高めるために漫画を発表した形だ。
安定した興行収入を求め、人気作品を映画化する映画業界においてこういった手法は珍しい。
【セカオワFukaseは話題性だけのキャスティングではない】
『キャラクター』が最も話題を呼んだのはセカオワFukaseの俳優デビュー作品だったということだ。
この作品は菅田将暉演じる売れない主人公が偶然Fukase演じる殺人鬼の起こす殺人現場に居合わせたことで物語が始まる。
主人公は遭遇した殺人現場を忠実に漫画にし連載をスタートさせるが、漫画内で起きるフィクションであるはずの殺人が次々に殺人鬼によって再現されていくというストーリーだ。
この中でFukaseは漫画内の殺人を再現するサイコパスな殺人鬼という難しい役を演じるのだが、その演技は「話題性のためだけにキャスティングされたわけではない」と感じさせるものだ。
慣れない初めてのぎこちない演技が、サイコパスさを感じさせゾッとするような凄みを帯びている。
Fukaseファンにもサスペンス好きにもおすすめの『キャラクター』、ぜひご覧になってみてはいかがだろうか。