素晴らしい戦略も必見!王道なだけではないバトル漫画!
『ワールドトリガー』は、葦原大介先生によるバトルアクション・SFの少年漫画作品です。
物語が始まる四年半前、日本の「三門市」という地域に、ある日突然、異世界への門(ゲート)が開きました。
門からは「近界民(ネイバー)」と呼ばれる恐ろしい怪物が現れ、地球上の兵器が全く効かないそれらの侵攻に人々は怯えていました。
しかしその時、謎の一団が現れ、近界民を撃退します。その一団は界境防衛機関「ボーダー」と名乗りました。そして日本政府の協力も得て、近界民に対する防衛体制を整えます。
その活躍のおかげで、依然として門からは近界民が出現していましたが三門市の人々は今日も普通の生活を続けていました。
この物語の紹介したいところは沢山ありますが、特に挙げられるのが素晴らしい戦闘システムです。
ボーダーのメンバーは戦闘時、「トリオン体」という生身ではない体で戦います。戦いの最中にトリオン体が壊されると「ベイルアウト(緊急脱出)」が行われ、強制的に基地に戻されます。
そのため、作品内では主要人物が死ぬことがほとんどなく、安心して見ることができます。
また、安全に戦えることを生かした、ボーダー内での「ランク戦(隊員達がお互いの戦力を高めるため行う戦闘)」もとても面白いです。
1~4人の戦闘員と1人のオペレーターから構成されるそれぞれの隊がランク戦でしのぎを削る姿を、他の隊員は実況込みで観戦することができます。勝つための戦略をそれぞれの部隊が練るので、戦略のぶつかり合いがチェスや将棋を彷彿とさせます。
考察しながら読みたい人は熱くなること間違いなしな作品です!