花束みたいな恋をした / はな恋

花束みたいな恋をした / はな恋

『花束みたいな恋をした』とは、2021年公開の日本のラブストーリー映画。主演は菅田将暉と有村架純。『東京ラブストーリー』『Mother』などで知られる坂元裕二によるオリジナル脚本で、終電に乗りそびれた二人が21歳で恋に落ちて、26歳で別れるまでの忘れられない恋愛を描く。坂元裕二はあくまで「普通の恋愛」を描くことを目指しており、等身大の恋愛に共感する視聴者が続出した。

floorlistMT4のレビュー・評価・感想

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花束みたいな恋をした / はな恋
9

王道ラブストーリー

この映画は菅田将暉、有村架純の両名が主演の恋愛映画だ。菅田将暉演じる『山音麦』と有村架純演じる『八谷絹』がお互い終電を逃してたまたま出会うのだが、その時に使われた駅が、京王線の明大前駅。馴染みのある町、駅などが登場するのもこの映画の楽しみの一つだ。特に大きな動きがある映画ではないが、若いカップルの日常から、出会い、別れまでリアルに描かれていて、とても面白い。共通の趣味がある麦と絹は意気投合し、次第に恋に落ちていく。麦の趣味のダム巡りの帰りにファミレスに寄った二人は、イヤホンのLとRを分け合って音楽を聴こうとしていると、別の席にいた男性から「君たち音楽好きじゃないね」と注意されてしまう。そしてその夜、麦が絹に告白をする。それから時間が経ち、二人は同棲することになる。麦は父親が家に遊びに来たときに、これからの事を聞かれ、大学を卒業してからフリーターだった二人は、少しずつ将来のことを考え出す。就職など様々な問題を抱えた二人は、徐々にすれ違っていく。そして5年も付き合っていた二人は、別れを決断する。そして数年後、お互い恋人ができた。しかし麦と絹はお互いの恋人に、当時怒られたイヤホンの話をしたりまだ未練があるように見える。その雰囲気がとてもリアルで切なく、お勧めだ。