ワールドトリガー / ワートリ / World Trigger

ワールドトリガー / ワートリ / World Trigger

『ワールドトリガー』とは、2013年より葦原大介が『週刊少年ジャンプ』で連載を開始し、2018年より『ジャンプスクエア』に移籍した漫画およびそれを原作としたアニメ、ゲーム作品。現代の日本に、突然異世界から近界民(ネイバー)が現れ、三門市という街を襲った。そして、それに唯一対抗できる界境防衛機関「ボーダー」という組織が作られた。そのボーダーの隊員である三雲修が、異世界からやって来たネイバーの転校生・空閑遊真に出会うところから物語は始まる。ジャンプ作品としては異質であるが故、コアなファンも多い。

yoshiyoshi85885のレビュー・評価・感想

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ワールドトリガー / ワートリ / World Trigger
9

読み返せば読み返すほどスゴさがわかる

ストーリーを大まかに説明すると、「ボーダーという組織が異世界からの侵略者ネイバーから世界を守る」というものです。それだけ聞くと「ちょっと子供っぽいな」と感じるかもしれませんが、そんなことは全くありません。普通バトル漫画といえば、主人公が強い敵にぶつかり、敗れ、パワーアップし、リベンジするという流れが王道ではありますが、この漫画ではそのようなことはあまりありません。まず戦闘では最初から1体1で戦うことがあまりないです。この作品はパワーのぶつかりあいで勝負するのではなく、戦略を立ててどうやって確実に相手をしとめるかにフォーカスが当てられています。従来の漫画などのように「ここは俺に任して先に行け!」的なことがないんです。だって複数で倒したほうが確実だから。さらに、この漫画では主人公が急に強くなったりすることがないです。実は魔王の息子だったり、ある日誰かに力をもらったりすることがないのです。なので主人公はいかに相手の嫌なポイントを自分たちの得意な形で攻めるかということを考えるのに特化しています。正面からあたれば確実に負ける強大な敵でも戦略を組み敵の得意な土俵で相撲を取らないという、力対力のバトル漫画とは全く違う、新しいバトルが楽しめます。