蝶々夫人

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蝶々夫人
9

迫力満点のオペラ映像

オペラ『蝶々夫人』はよく知られていると思いますが、そのオペラの劇場の様子を迫力満点に映像化したオペラシネマは、見ごたえ十分です。音響もよく、映像もよし、登場人物の表情もくっきり観やすく、生の劇場で見るより素晴らしいかもしれません。
ストーリーをおさらいすると、日本が鎖国から開国へと大きく舵を切った時代、長崎の舞子・蝶々はアメリカの商船船長に結婚を申し込まれ、喜びの絶頂にありました。しかし、アメリカ人船長はお遊びのつもりだったのです。それを知らない蝶々は、結婚式でも幸せの絶頂にあります。蝶々夫人と船長の歌声も幸せそのもので、そのアリアは聴きごたえがあります。
船長は蝶々に「必ず戻ってくる」と約束をしてアメリカに帰りますが、先に言ったように船長はお遊びのつもりですので結婚も形ばかりのものです。しかし蝶々は、約束を信じて船長が長崎の自分のもとに帰ってくるのを待ちます。外国船が入港するごとに首を長くして待ちますが、船長は戻りません。やがて、船長との子どもも生まれ、その子と二人で帰りを待ちます。船長は蝶々が出産したのを風の便りで知ると、自分の本当の妻となった女性を差し向け、子どもを引き取ろうとします。
蝶々が悩み考えた挙句に出した結論は、子どもをその女性に託すことでした。子どもにとってその方が幸せになるだろうと思ったのです。船長を失い、最愛の子どもを手放した蝶々が次にとった行動は…?ぜひ、作品をご覧になって確認してください。