待っているのはハッピーエンド?
『七つの大罪 憤怒の審判』はTVアニメ『七つの大罪』シリーズにおける、最終章です。三千年前の聖戦の真相が明らかになり、主人公・メリオダスとヒロイン・エリザベスは『永劫の輪廻』という呪縛から最終的に逃れることができるのかというストーリー展開に目が離せません。最終章というだけあって、登場するキャラクターもラスボスにふさわしい面子ばかりで、バトル演出が豪快で魅力的です。強敵を相手に予断を許さない状況のなか、七つの大罪たちが覚醒するシーンは胸が熱くなります。仲間を必死に守ろうとする強い想いが七つの大罪の力を目覚めさせたと感じて、ワクワク感や興奮が止まりません。三千年前の聖戦の真相という点において、女神族と魔人族のどちらかの完全勝利という形ではなく、両者が手を取り合い共存できる世界をめざすというストーリーに好感が持てます。三千年もの間殺し合い、対立してきた女神族と魔人族という相反する勢力が、お互いの気持ちや葛藤を理解し、わだかまりが解消されるシーンに感動します。また、魔界でメリオダスやバンが魔人王と対面するシーンも最終章らしくて面白いです。『七つの大罪』アニメシリーズ最終章にして満を持して登場した魔人王がどんなキャラクターなのか、一度見てみてほしいです。