花束みたいな恋をした / はな恋

花束みたいな恋をした / はな恋

『花束みたいな恋をした』とは、2021年公開の日本のラブストーリー映画。主演は菅田将暉と有村架純。『東京ラブストーリー』『Mother』などで知られる坂元裕二によるオリジナル脚本で、終電に乗りそびれた二人が21歳で恋に落ちて、26歳で別れるまでの忘れられない恋愛を描く。坂元裕二はあくまで「普通の恋愛」を描くことを目指しており、等身大の恋愛に共感する視聴者が続出した。

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花束みたいな恋をした / はな恋
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リアルな恋愛を描いたラブストーリー

大学生の麦くんと絹ちゃんが終電を逃した明大前駅で出会い、恋愛をする5年間の物語です。麦くんはただの大学生。イラストを少しずつ書いて、バイトをする一人暮らしの男の子です。本が好きで、お笑い芸人の天竺鼠が好きです。絹ちゃんも、普通の女の子です。実家暮らしで、読書が好きで本をたくさん読んでいます。そんな2人は、終電を逃した後に朝まで居酒屋で過ごしました。この展開も、普通の学生でありそうなパターンですよね。そこがリアルでした。特殊に演出するわけでなく、ただ男女が出会い恋に落ちていく模様が淡々と描かれています。特に日常の細かい部分まで演じられている菅田将暉さんと有村架純さんが、お似合いでした。2人は付き合うことになり、同棲も始めます。この映画の特筆すべき点は、タイトルの後に「5年間のラブストーリー」とあるところです。永遠に続く恋愛ではなく、この2人は5年で終わってしまうのだ、ということがあらかじめ見る側に認識されています。だからこそ、付き合いたての日常が愛おしくなりました。でも、麦くんの就職を機に2人の溝が深まり、生活習慣が変わり、すれ違っていきます。喧嘩をするところも、自然な言葉で喧嘩していて、本当にリアルな物語でした。