家族愛に涙
地球に隕石が接近し、人間が全人類を救う為に国から代表者が選ばれ、如何にその隕石をぶち壊すかという、ありきたりな映画。しかし、この映画の素晴らしいところは、愛に満ち溢れていることだ。
ただただお涙頂戴の場面があるわけではない。なんと言っても、ブルース・ウィルス演じるハリー・スタンパーと娘のやりとりが、いちいち泣けるのだ。娘の最愛の恋人は、ハリー・スタンパーの部下であるA.J.フロスト。ハリーは二人の交際を反対しており、目の敵にしていた。
ハリーは、地球に接近する隕石をぶち壊す役目を引き受けることになり、その重大任務にA.Jも参加することに。隕石到着までにメンバーを数人亡くし、隕石での噴火でもまたメンバーを亡くし…と、次々に大切な人々がハリーの目の前から消えていく。もういよいよという時、生き残ったメンバーはそれぞれの最愛の人にお別れを告げていく。
ハリーと娘は喧嘩が絶えなかった。しかし、娘に別れを告げるハリーの表情は、娘を大事に思う、最高の父の表情であった。
そして、最も重大である任務を引き受けたA.J.に対し、ハリーはやってくれた。最高の愛を娘に残したのだ。娘だけでなく、最愛の恋人であるA.J.に対しても。
何度観ても飽きず、涙し、家族の大切さや愛を実感できる一本。是非最初から再度まで、じっくりと楽しんでもらいたい。