るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- / るろ剣 / Samurai X / Rurouni Kenshin

るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- / るろ剣 / Samurai X / Rurouni Kenshin

『るろうに剣心』とは和月伸宏によって1994年から1999年まで週刊少年ジャンプで連載された漫画作品、およびそれを原作とするアニメ、映画。明治時代を舞台に、幕末最強の人斬りと恐れられながら、不殺(ころさず)の誓いを立て人々を守る抜刀斎こと緋村剣心や仲間たちの戦っていく。幕末から明治に至るまでの時代の混乱もまた断片的に、かつ克明に描かれている。

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るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- / るろ剣 / Samurai X / Rurouni Kenshin
9

人情味溢れるマンガ

かつては「伝説の人斬り抜刀斎」と呼ばれ、新時代、明治を切り拓いた維新志士、緋村剣心が主人公の物語。維新後、剣心は多くの人を殺めた罪を償い、人を守るために逆刃刀を持ち、流浪人となった。そんな中、とある事件をきっかけに、神谷薫という女性に出会い、神谷薫が師範代を務める道場に居候することとなった。道場に弟子入りした1人の門下生、明神弥彦や維新志士に恨みをもっていた喧嘩屋、相楽左之助も加わり、共に過ごすことになる。
かつて最強と呼ばれた剣心のもとには、数々の敵が現れることになる。最強という称号を手にしたい者、元新撰組で剣心のライバルでもある男、人斬り抜刀斎の後継者、人斬り抜刀斎に恨みを持つ者など…。強敵との戦いの中で、傷を負いながらも、逆刃刀を振るい、殺さずの誓いを守りながら仲間と共に敵と対峙していく。一度は敵だった相手が、後々は心強い仲間となり、一緒に戦ってくれるところもこの漫画の面白いところ。人との出会いや戦いの中で、剣心の周りには信頼できる仲間が増えていき、自分の信念の答えも見出していく。
「伝説の人斬り抜刀斎」の中に、隠された苦しみや葛藤、悲しみや優しさも描かれている、人情味溢れる漫画です。