人情味溢れるマンガ
かつては「伝説の人斬り抜刀斎」と呼ばれ、新時代、明治を切り拓いた維新志士、緋村剣心が主人公の物語。維新後、剣心は多くの人を殺めた罪を償い、人を守るために逆刃刀を持ち、流浪人となった。そんな中、とある事件をきっかけに、神谷薫という女性に出会い、神谷薫が師範代を務める道場に居候することとなった。道場に弟子入りした1人の門下生、明神弥彦や維新志士に恨みをもっていた喧嘩屋、相楽左之助も加わり、共に過ごすことになる。
かつて最強と呼ばれた剣心のもとには、数々の敵が現れることになる。最強という称号を手にしたい者、元新撰組で剣心のライバルでもある男、人斬り抜刀斎の後継者、人斬り抜刀斎に恨みを持つ者など…。強敵との戦いの中で、傷を負いながらも、逆刃刀を振るい、殺さずの誓いを守りながら仲間と共に敵と対峙していく。一度は敵だった相手が、後々は心強い仲間となり、一緒に戦ってくれるところもこの漫画の面白いところ。人との出会いや戦いの中で、剣心の周りには信頼できる仲間が増えていき、自分の信念の答えも見出していく。
「伝説の人斬り抜刀斎」の中に、隠された苦しみや葛藤、悲しみや優しさも描かれている、人情味溢れる漫画です。