たまに読み返したくなる漫画
この作品は、2002年にりぼんマスコットコミックスから発行された少女漫画です。
主人公は、イケメンで明る性格だが、少しチャラい見た目で、女子から人気のある高校生男子、桔平。姉と弟、両親の5人家族。ある日突然、叔母が5歳の少女「ゆずゆ」を置いていなくなってしまう。
家族はみな忙しく、何故か桔平が面倒みる事に。
ゆずゆの幼稚園の送り迎えと、身の回りの世話を押し付けられた桔平。
桔平は小さい子がもともと好きだったので、困りはするものの、一生懸命ゆずゆの面倒をみます。桔平のチャラい生活は一変。幼稚園でゆずゆが迎えを待っているため、学校が終わったらすぐに帰宅しなければいけません。
可愛い純真無垢なゆずゆに父性が目覚め、まじめな生活を取り戻しつつ、学校で少し陰のある美少女「心」に惹かれ始めます。チャラい男の桔平を相手にしていなかった心ですが、自分の事よりゆずゆの事を大事に考え行動している桔平を見て、次第に惹かれ始めます。放課後は心と桔平、ゆずゆの3人でいる事が多くなり、3人がそれぞれ自分になかったもの、今手に入れられているものに気づき、ゆずゆとの生活にもなれて幸せを感じ始めた頃、ゆずゆの母親が再び現れ、ゆずゆを置いて言った事を謝罪し、連れ帰ってしまいます。ゆずゆがいなくなりぽっかりと穴が開いたように感じる桔平。しかし心がそばにいる事でなんとか乗り越えられます。
数年後、大人になっても桔平は心と一緒です。大きく成長したゆずゆも小さい頃、桔平と過ごした生活を覚えており、ゆずゆの人生で大きな存在であることは間違いありません。家族の愛のカタチや、意外とまじめな桔平へのギャップ、ゆずゆの可愛さなどが見どころで、桔平とゆずゆの二人を応援したくなる、そんな漫画です。今でもたまにほっこりしたい時に読みたくなります。