花束みたいな恋をした / はな恋

花束みたいな恋をした / はな恋

『花束みたいな恋をした』とは、2021年公開の日本のラブストーリー映画。主演は菅田将暉と有村架純。『東京ラブストーリー』『Mother』などで知られる坂元裕二によるオリジナル脚本で、終電に乗りそびれた二人が21歳で恋に落ちて、26歳で別れるまでの忘れられない恋愛を描く。坂元裕二はあくまで「普通の恋愛」を描くことを目指しており、等身大の恋愛に共感する視聴者が続出した。

kmyk98543のレビュー・評価・感想

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花束みたいな恋をした / はな恋
10

サブカルチャーと恋愛映画の融合

時代の変遷を上手く表現した映画でした。
作品の中に出てくるゲーム機、漫画、本などの変化がカルチャーの変化を感じさせました。
特にイヤホン。主人公である絹と麦がお互いにプレゼントしあったBluetoothワイヤレスイヤホンは、出会った頃は普通の有線イヤホンでした。2人の関係も時代とともに変化している事をあらわしているようでした。

時代の変化を敏感に感じながらみると、どこか懐かしく感じて面白いかもしれません。
そういった共感性を持つことがこの映画の楽しみ方の1つなのかなとも思います。様々な点で自分に重ねてみてしまいとてもせつなくなりました。

1番心に残ったシーンはファミレスの場面でした。
別れを切り出す2人の後ろで、初々しいカップルが話をしていました。絹と麦はその2人を見て何を感じたのでしょうか。自分たちの理想の形を思い出させられたのか、もう昔のように戻れないことを察したのか、複雑な感情を抱かされました。

カップルで見ることはオススメできないかもしれません。おそらく別れを意識するでしょう(笑)。もし見るのであれば、前向きに自分たちの関係を見直すいい機会してもらえればと思います。ちなみに僕は彼女と見てませんが2人の関係を維持するために、自分たちだけのルールを決めたりしました(笑)。