鬼滅の刃
主人公の炭治郎が家族を鬼に殺された復讐心から鬼殺隊に入ったというわけではなく「これ以上、鬼に人を殺させない」「自分のように悲しい思いをする人間を増やしたくない」という気持ちで入隊したという設定が、人間味があって良いなぁと思います。
炭治郎は人間であり、生まれつき特殊能力を持っていたのではなくすごく努力した上での力なので、現実感があり素直に応援できました。鬼と戦って全身ボロボロになった後は数ヶ月かけてきちんと体を治す。という、今までの漫画にはない描写もたくさんあり、いつの間にか怪我が治っているヒーローとは違い、普通の人間なのだということを強調していて、新鮮でした。
また、鬼には鬼になった理由があり、切ない気持ちになります。誰にでもある人間の弱い部分や醜い部分を鬼に付け込まれ、その人もまた鬼になってしまう。
「自分の中の鬼がこれ以上大きくならないように、気を引き締めて生きないといけないなぁ」と思わされます。
普段、少年漫画は絵が好きになれずあまり読まないです。鬼が少しグロいですが『鬼滅の刃』は絵が可愛いので、女性でも読みやすいです。
私の4歳の娘は禰豆子が大好きで、丸めた何かをよく口にくわえています。