カノジョは嘘を愛しすぎてる

rurura1123のレビュー・評価・感想

カノジョは嘘を愛しすぎてる
7

ヒロインの歌唱力に惹きこまれる恋愛映画

佐藤健さんのクールな一面は、ドラマだけでなく映画でも見ることができます。彼が演じるのはロックバンドの作詞作曲をしている青年。近年の、音楽が商品化している現状に不満を持っています。一緒に仕事をするプロデューサーも、とにかく音楽の内容より、お客に売れるために曲を作るように指示。青年はその仕事が嫌になり、音楽を作ることから逃げていきます。そこで出会ったのがストリートシンガーの少女です。この少女を演じるのが、歌手の大原櫻子さん。彼女の歌を劇中で初めて聞いたのですが、歌唱力に魅了されました。歌手の方が演技もこなすことは難しいと思うのですが、大原さんはどちらもよかったです。聞くところによると、大原さんはオーディションでこの役を演じるチャンスを得たとか。彼女の伸びやかな歌声は、聴く人の心にまっすぐ届きます。
青年は、少女に自分が人気ロックバンドの作詞作曲をしていることを秘密にしていました。自分がそのレッテルを貼られて接されるのが嫌で、彼女の歌声を聴くことも拒絶しています。しかし、プロデューサーが少女の才能に気づき、彼女はスカウトされます。その時になって初めて、青年は彼女の音楽の才能に気が付くのです。最後に結ばれるシーンもいいですが、途中で二人が一緒に歌うシーンも心温まるところです。