ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか / ダンまち / Is It Wrong to Try to Pick Up Girls in a Dungeon?

『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』は大森藤ノによる日本のライトノベル作品であり、本編小説のほかにスピンオフ小説、コミック、テレビアニメ、ゲーム、映画など幅広くメディアミックスを展開している。
本編では、主に少年ベル・クラネルが、迷宮都市オラリオの地下ダンジョンの攻略を描く姿が描かれる。憧れの冒険者アイズ・ベルシュタインに恋心を抱いたベル・クラネルは、女神ヘスティアの助力のもと一流の冒険者を目指す。ダンジョン攻略の過程で、1人、2人と増えていく個性豊かな仲間たちの存在や、ベルや仲間たちの絆、成長、葛藤が詳細に描かれていることも本作の特徴である。
また、タイトルの通りメインテーマは「冒険」と「恋愛」となっている。主人公・ベルを取り巻くヒロインの想いや活躍にも注目してもらいたい。
本作の大きな特徴として、レベルとステータスの存在がある。冒険を繰り返すことで主人公たちの成長が、ステータスという数字として読者にも理解しやすく提示されるのである。また、本作においてレベルを上げるためには、強敵を打倒するなどの「偉業」を達成する必要があるとされている。物語の節目で強敵と相対し、打倒し、レベルアップを果たしていく。

bc201のレビュー・評価・感想

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか / ダンまち / Is It Wrong to Try to Pick Up Girls in a Dungeon?
9

英雄とは

「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」は主人公ベル・クラネルが英雄を目指す物語です。
英雄譚に憧れるベルは、強い冒険者が集う迷宮都市オラリオに足を踏み入れます。オラリオの街で神様と出会い、憧れの冒険者になってダンジョン攻略を進めていきます。そして、心強い仲間たちとともに困難に立ち向かい、成長していきます。
心優しく、臆病なベル・クラネルは決して冒険者には向いていません。しかし、どんなに辛く苦しい状況に陥っても、強くなりたいという信念と仲間想いの優しさで何度でも立ち上がります。そんなベル・クラネルの姿は読者を魅了し、応援したくなる存在です。
主人公ベルはもちろんのこと、魅力的なキャラクターが多数登場します。「ロリ巨乳」と呼ばれる神ヘスティアやオラリオトップクラスの冒険者「剣姫」ことアイズ・ヴァレンシュタインなど、色々なキャラ達と繰り広げられる日常はとても癒されます。ダンジョンでの激しいバトルとは一転して、思わず顔がほころんでしまうような場面もおすすめです。それぞれのキャラクターがどんな想いを抱えているのかであったり、生き様であったり、是非一度見て実際に感じていただきたいです。
また、ストーリーの中には素性が明らかではないキャラクターや含みを持たせた表現が出てくることがあり、どういう展開になるか分からないドキドキ感も楽しんでいただきたいです。登場キャラが織りなす一つ一つのストーリーに一緒になって一喜一憂できる、「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」は本当におすすめの作品です。