ハッとする考え方
2020年のリアルタイム放送が終わってから見始めたアニメ「鬼滅の刃」は、ハッとさせられる考え方がたくさんありました。特に第1話が印象的です。主人公の炭治郎が帰宅し、家族が惨殺された現場を目撃して動揺しながらも生き残りはいないか探すところや、妹の身体がまだ温かいことから存命の可能性にかけて医者にみせようと運ぶところの判断力と行動力に、「私が同じ立場なら同じ行動ができるのだろうか」と考えました。次に、義勇が炭治郎に「敵に情けを乞うな!」と叱責する姿には、苦しくもその通りだと思いました。話の通じる相手なら現状とは違うハズで、話の通じない相手だったから悲惨な状態にあるという、現実世界でも通用する「ハズ」の中にある甘さや弱さをハッキリと切り込んできた印象がありました。この段階で人気が出るわけだな!と納得がいきました。私自身無意識のうちに、他人に甘くすることで自身の甘さを受け入れてもらおうとしていた時期だったので、耳どころか胸が痛いぐらい心に響きました。そして義勇から「本当の優しさ」を教えてもらえたのだと思います。その後、話が進む中で炭治郎の強い精神力とどこまでも優しい気質を感じる場面が多々あり、いつもなら「こんなスーパースターにはなれないよ」と思うところが、他のキャラクターとのやり取りで人間らしく振る舞う姿が、炭治郎を手の届かない存在にしすぎなかったのだろうと思いました。生きる強さのヒントがほしい人は是非見てください!