暴力×頭脳の予測不能ギャンブル漫画!
ギャンブル漫画は世に様々あるが、これほどまでにギャンブルのクオリティが高く、かつ「暴力」というニューテーマを絡めたオリジナリティ溢れる作品があるだろうか。
主人公の「斑目貘(まだらめ ばく」が挑戦するギャンブルは、他のどんな漫画でも見た事がないようなオリジナリティに溢れ、かつとんでもない残虐性を秘めた恐ろしいものばかりである(例を挙げれば、負けたものが首を括らなければならないババ抜きなど)。
負けたら死ぬ、もしくはとんでもない犠牲を払わなければならない極限の状態で、相手の意図を読みながら勝ちに持っていくさまは、とんでもない爽快感を生み出してくれる。
また、「どうやってこんな逆境から勝つんだ!?」とハラハラさせる展開に天才的な斑目貘のゲーム攻略は“感嘆”の二文字しか出てこない。
さらにこの漫画の大きな特徴は、「ギャンブル」だけでなく「暴力」もテーマとして取り扱っているという点だろう。
「賭けに勝っても、圧倒的な暴力がなければその勝ちは握りつぶされる」。そんな世の中の真理を的確に反映し、ギャンブルと同時に暴力をテーマにしたバトルが展開されていく。
そのバトルシーンも決してギャンブル漫画のおまけ要素としてではなく、バトル漫画として十分に誇れるほどの面白さを発揮している。
暴力×頭脳の最高のギャンブル漫画「嘘喰い」。
バトル漫画が好きなあなたにも、頭を使う漫画が好きなあなたにも、オススメの最高の一冊です。